チェコの大富豪、ヘリコプター墜落で死亡 米アラスカ州

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チェコの大富豪として知られるペトル・ケルナー氏(56)がヘリコプター事故で死亡した/PPF Group Hangout/EPA-EFE/Shutterstock

チェコの大富豪として知られるペトル・ケルナー氏(56)がヘリコプター事故で死亡した/PPF Group Hangout/EPA-EFE/Shutterstock

ロンドン(CNN Business) チェコの大富豪として知られるペトル・ケルナー氏(56)が、米アラスカ州でのヘリコプター事故で死亡した5人に含まれていたことが分かった。同氏が共同創業者を務めるチェコの投資会社、PPFが29日に声明で明らかにした。

ケルナー氏らを乗せたヘリコプターは27日、スキー旅行の途中でアラスカ州の氷河の近くに墜落した。

ケルナー氏は1991年にPPFの設立に携わり、共産主義体制崩壊後のチェコ経済の民営化に参加した。同氏はPPFの株式の99%近くを保有。同社ウェブサイトによると、PPFは世界の20社以上に関する投資事業を手掛けている。

ケルナー氏の純資産額は157億ドル(約1兆7000億円)で、ブルームバーグ通信の長者番付に名前が載る唯一のチェコ人だった。

アラスカ州警察の発表によると、事故ではケルナー氏のほかヘリコプターの操縦士を含む4人が死亡。乗客1人が重傷となっているが、現在の容体は安定している。

ヘリコプターの機体はエアバス製AS350B3。ヘリを所有する会社は現在のところ業務時間外でコメントに応じていない。

州警察は、今後、米国家運輸安全委員会(NTSB)が捜査に乗り出し、事故原因を究明する方針だと付け加えた。

ケルナー氏らのグループは現地で、リフトの代わりにヘリコプターでスキーの滑降場所へ移動するヘリスキーに参加していたとみられる。

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