韓国現代自、EV8万2000台をリコール コストは過去最大規模に

米ニューヨークで展示された現代製電気自動車=2018年3月/Bloomberg/Bloomberg/Bloomberg via Getty Images

米ニューヨークで展示された現代製電気自動車=2018年3月/Bloomberg/Bloomberg/Bloomberg via Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 韓国の自動車メーカー、現代自動車が全世界で電気自動車(EV)8万2000台のリコール(回収 ・無償修理)を実施することが26日までに分かった。車両の絡む出火が15件報告されたことを受け、バッテリーを交換する。リコールにかかる費用は1兆ウォン(約950億円)と、過去最高額になる見通し。

1台当たりの費用は平均で1万1000ドル(約117万円)に上るとみられる。リコールの規模そのものは比較的小さいが、電気自動車の不具合がいかに巨額の損失をメーカーにもたらすかが示された形だ。

電気自動車のバッテリーを丸ごと交換するには、内燃機関の車のエンジンを完全に入れ替えるのと同程度の労力とコストがかかる。ガソリン車のリコールの場合、エンジンをそっくり交換しなくてはならないケースは極めて少ない。

コンサルティング会社のアリックスパートナーズで自動車産業の担当責任者を務めるマイク・ヘルド氏によると、過去10年間で起きた自動車のリコールの費用は1台当たり平均500ドル前後。最近では米国のゼネラル・モーターズ(GM)がエアバッグの交換で700万台規模のリコールを行ったが、1台当たりの費用は200ドルに満たなかった。

莫大なリコール費用が発生するのを避けたいメーカーにとって、電気自動車のバッテリーの安全性や耐久性は今後ますます重要になるだろうとヘルド氏は述べた。

バッテリー自体の製造コストが下がれば、電気自動車ははるかに安く生産できるようになる。組み立てにかかる作業時間も従来のガソリン車と比較して最大3割削減できるという。

現代製電気自動車の出火で負傷者は出ていない。これらの不具合の大半は車両の電源が切られ、車内に人がいない状況で起きている。

米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)の推計によれば、昨年10月の時点で現代の該当するモデル6700台が米国内の路上を走行していた。

今回のリコールは韓国内で2万7000台、それ以外の国々で5万5000台が対象となる。現代は出火について調査した結果、韓国LG製の電池に欠陥があり、ショートを引き起こした可能性があると述べている。

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