乗客は1日582人のみ、通常は約10万人 キャセイ航空

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離陸するキャセイパシフィック航空の機体の背景には駐機中の多数の機体が見える=3月10日、香港国際空港/Anthony Wallace/AFP/Getty Images

離陸するキャセイパシフィック航空の機体の背景には駐機中の多数の機体が見える=3月10日、香港国際空港/Anthony Wallace/AFP/Getty Images

香港(CNN Business) 香港を拠点にするアジア大手のキャセイパシフィック航空は3日、1日当たりの乗客がわずか582人と通常の約10万人から激減したと報告した。

CNNが入手した社内向けの通知でオーガスタス・タン最高経営責任者(CEO)が明らかにした。582人のみの搭乗は今週記録したもので通常と比べ99%減。航空会社の業績にとっては重要指標となる搭乗率は18.3%だった。

タン氏は「我々の旅客機はほとんど運航停止となった。残っていた需要も消えた」との危機感を示した。

他の主要航空会社と同様、キャセイ航空も新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)による航空需要の急減で業績が悪化。2週間前には4、5両月の運航便数を96%縮小させてもいた。同航空は昨年、香港、中国両政府に対する大規模な抗議デモの長期化で経営に打撃を受けてもいた。

同CEOは便数をさらに削る方針も表明。自らとパトリック・ヒーリー会長の報酬の30%減も発表。他の幹部も12月まで25%削減すると述べた。

タン氏は需要が依然旺盛な貨物分野を生かして生き残るを図ると指摘。ただ、保有する広胴型機の動員能力の削減で貨物分野の収益は昨年の水準をかなり下回っているとも述べた。

キャセイ航空の4月の長距離便は週2便のみで、ロンドン、ロサンゼルス、バンクーバーやシドニーが目的地。この他、アジア地域で週3便を飛ばし、行き先は東京、マニラやシンガポールなどの8都市となっている。

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