米ボーイング、新型機「777X」の発表延期 エチオピア機の墜落受け
(CNN Business) 米航空機メーカー大手のボーイングは12日までに、今週予定されていた大型の最新鋭機「777X」の発表を延期することを明らかにした。10日にはエチオピア航空が運航するボーイング737MAX8型機が墜落事故を起こしていた。
737MAX8型機は半年足らずの間に2度の墜落事故が相次いだ。エチオピア航空が運航していた旅客機は10日朝、離陸直後に墜落して157人の搭乗者全員が死亡。昨年10月にはインドネシアのライオン・エアーが運航する同型機が墜落して189人全員が死亡していた。
777Xは当初、今月13日にお披露目される予定だった。ボーイングは同機を「世界最大かつ最も効率性が高い双発機」だと紹介している。
しかしエチオピア航空機の墜落を受け、ボーイングの広報担当者は10日、777Xの発表イベントを延期すると述べた。開催がいつになるのか明言を控える一方、同機に関するその他のスケジュールに変更はないと付け加えた。
ボーイングがこれまで受注した777Xは300機以上。注文の大半は中東とアジアの航空会社からとなっている。機体の引き渡しは来年から始まる予定だ。
777Xは全長77メートル、翼幅72メートルと、ボーイングがこれまで製造した旅客機の中で最大。主翼には折りたたみ式のウィングチップを採用し、駐機時の翼幅が7メートル短くなる仕組みにしている。これにより従来機と同じ誘導路の使用が可能になるという。