中国外務省、米国の関税案に反発 対抗措置の構え

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中国外務省が米国の関税案に反発

中国外務省が米国の関税案に反発

香港(CNNMoney) 中国外務省の華春瑩報道官は30日、記者会見で「貿易戦争は望まないと改めて言いたいが、我々は戦いを恐れていない」と述べ、米国による新たな対中関税案に対して報復措置を取る用意があることを明らかにした。

米中両国は先ごろ、協議の進展を模索している間は関税計画を保留にすることで合意。これを受け、米中間の通商摩擦はこのところ緩和の様相を呈していた。

しかしトランプ政権は29日に突如、中国からの輸入品500億ドル(約5.5兆円)相当に関税をかける計画を進めると表明。さらに、中国による対米投資を制限する措置も推進すると明らかにした。

華報道官は今回、「米国が恣意(しい)的かつ無謀な振る舞いに固執するなら、中国は自国の正当な権益を守るため、断固とした強力な措置を取る」と表明。また「国際関係においては、方針転換や度重なる立場の変更は、国の信頼を損なったり浪費したりする事態につながる」と述べた。

中国商務省は先に、ホワイトハウスの発表は双方の最近の「合意」に反しているとする声明を出しており、こうした立場を改めて表明した形だ。

米国のロス商務長官は今週後半、通商協議のため中国を訪問する予定。ただ、今回の米国の動きを受け、協議が予定通り行われるか疑念が浮上している。

米紙ウォールストリート・ジャーナルは30日、ロス氏の訪中で話し合う点について双方が事前に合意できなければ、協議は中止になる可能性があると伝えた。

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