鴻海、米国に液晶パネル工場建設へ 1兆円超を投入

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中国の深圳にある鴻海の工場で働く従業員

中国の深圳にある鴻海の工場で働く従業員

ニューヨーク(CNNMoney) 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は27日までに、100億ドル(約1兆1100億円)を投じて米ウィスコンシン州に液晶パネルの製造工場を建設する計画を発表した。

同州のウォーカー知事によれば、新工場は2020年までに竣工(しゅんこう)の予定で、1万3000人の雇用が創出されるという。

もっとも鴻海の予測はもっと控えめだ。同社は声明で、新工場には最大で1万3000人の新規雇用を生み出す「潜在的な可能性」はあるものの、実際に雇用するのは3000人の予定だとしている。

今回の計画発表はホワイトハウスで行われた。鴻海の郭台銘会長はウォーカー知事とペンス米副大統領、ライアン米下院議長とともに発表に臨んだ。後からトランプ米大統領もその場に加わった。

トランプ大統領は郭会長について「世界で最も偉大な実業家の1人」だと述べた。

トランプ大統領の就任直後から、郭会長は米国でディスプレー工場を建設する計画について触れていた。投資額は70億ドルを超え、5万人の雇用を創出できるというものだ。

鴻海はアップルやマイクロソフト、HPといった企業の製品の製造を請け負うことで成長してきた。それを支えてきたのが、労働力の安い中国の工場で働く従業員だ。

鴻海はピーク時には100万人を超える人々を雇用していた。従業員は工場の敷地内で暮らし、米国の労働基準では認められないほど安い賃金で長時間、働かされていた。

だがウィスコンシン州あるいは同社の誘致を狙った米国内の他の州で、大規模な電子機器工場が必要とするだけの熟練工が数千人単位で集まるのかどうかは不透明だ。

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