米、電子機器の保安検査を強化 国内10空港で試験的措置

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米国内の10空港で、電子機器に対する保安検査を強化する措置が取られている

米国内の10空港で、電子機器に対する保安検査を強化する措置が取られている

ニューヨーク(CNNMoney) 米運輸保安庁(TSA)は25日までに、国内10空港での電子機器に対する保安検査を強化する措置を試験的に導入した。対象となるのはタブレット端末や電子書籍リーダーといったスマートフォンより大きい電子機器。乗客はこうした機器を別のトレイに入れてX線検査装置を通過させる必要がある。

ほとんどの空港では、ノートパソコンは機内持ち込み用のカバンから取り出して保安検査を受ける必要があるが、タブレットなどの電子機器についてはかばんから取り出すことは求めていない。

TSAによると、今回の試験は進展を続ける脅威に対して先を行く目的で実施しているもので、機内への持ち込みを認める品目に変更はない。対象とする空港は今後増やす可能性もある。

試験的な保安強化措置は、TSAが2015年に行った空港検査実験で禁止品目を見逃す確率が高かったことを受け、まず4空港で1年半前に始まった。実験では70回のうち67回で、禁止品目を通過させることができたといい、担当官は「電子機器は透視が難しい」「ノートパソコン4台を積み重ねると、1台しか見えない」と話している。

米政府は今年3月から外国の航空会社9社の米国行きの便で、乗客が機内にノートパソコンを持ち込むことを禁止した。しかし今回の措置については、米国内線でのノートパソコン禁止にはつながらないと説明している。

試験的な措置は、ボストンやロサンゼルスなど10空港の一部の保安検査レーンで導入されている。

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