中国GDP、1~3月期で6.9%の伸び

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中国経済の1~3月の成長率は前年同期比6.9%増だった

中国経済の1~3月の成長率は前年同期比6.9%増だった

香港(CNNMoney) 中国政府は17日、2017年1~3月期の国内総生産(GDP)が前年同期比で6.9%増えたと発表した。16年10~12月期の成長率6.8%から上昇し、一部の市場予想をわずかに上回った。

キャピタルエコノミクスのエコノミスト、ジュリアン・エバンスプリチャード氏は、現時点での中国経済の力強さを認めながらも「国家への依存度を考えると、この水準の成長を維持するのは難しくなるだろう。どこかで後退を余儀なくされるはずだ」と予測した。

同氏によれば1~3月期の成長は、政府の大規模なインフラ投資や輸出の回復を主要な原動力としていた。一方で他の専門家からは、不動産市場の過熱が寄与したとの見方も出ている。当局による同市場の過熱抑制策は、まだ完全にその効果が出るには至っていない。

中国政府は先月、17年の成長率目標を「6.5%前後。可能ならそれ以上」と設定した。16年の経済成長率は6.7%だった。

中国共産党指導部は経済の持続性を優先事項に掲げる。習近平(シーチンピン)政権の2期目が始まる今年は、主要な人事の入れ替えも予定されている。

しかし多くの専門家が危惧するのは、習主席の2期目に現在の成長のしわ寄せが来るのではないかという点だ。銀行の貸し出しは急増し、国家が抱える債務は実体経済のほぼ2倍となるペースで膨らみ続けている。

国際通貨基金(IMF)などの機関は昨年、中国政府に向けて膨れ上がる企業債務への対策に注力するよう強く呼びかけた。

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