米国の貧困率、15%と横ばい 経済成長の実感薄く

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米国の貧困率の推移。直近3年間は15%以上が続く

米国の貧困率の推移。直近3年間は15%以上が続く

ニューヨーク(CNNMoney) 米国勢調査局が17日に発表した2012年の家計調査によると、米国の中間層の世帯所得は前年と比べてわずかに減少し、貧困率は横ばいの15%だった。

12年の世帯所得の中央値は5万1017ドル(約506万円)で、前年の5万1100ドルから微減。統計上はほぼ横ばいといえるものの、世界金融危機が起きた07年のレベルを依然として8.3%も下回っていることが分かった。世帯所得の中央値がインフレ調整後の額で過去最高を記録したのは、99年の5万6080ドルだった。

米シンクタンク、経済政策研究所(EPI)のエリース・グールド氏は「経済は成長していても、それが国民の日常生活まで届いているとはいえない」と指摘する。

所得階層別に67年の数字と比較すると、所得分布のちょうど中央に位置する世帯の所得が19%の増加にとどまったのに対し、上位5%の高所得世帯では67%増と、格差拡大の傾向がみられた。

前年からの所得の増減を年齢別にみると、35歳未満のグループはわずかに減少し、35歳以上はやや増加していた。

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