「威圧」か「信望」か、出世の道には2つあり? 優秀な上司の力とは

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2つ目の実験では、視線を追跡できる装置を装着した59人の別の参加者に1つ目の実験のビデオを見せた。ビデオの中の人たちで59人の視線をより多く集めたのは、「威圧」または「信望」が高いと評価されていた人たちであり、この人たちが、より強い「影響力」を持つことを示唆する結果となった。

またこの研究では、「威圧」を持つ人は、他人にあまり好かれてはいなくとも「影響力」を持つということも分かった。

チェン氏は、「影響力」を持つためには、人に好かれるだけでなく、スキルも兼ね備えて「信望」を得るか、あるいは、他人に嫌われ高圧的であっても恐れられるくらいでなければならないとの見方を示す。

幹部職向けの人材開発コンサルティング会社の社長ジョン・ボールドニ氏は、「信望」タイプの方が企業の中で出世して業績によって上級幹部になるべく育成される可能性が高いことが多いとしながらも、「有能な人物が必ずしも良いリーダーになれるとは限らない」と指摘。有能な人でも、自分の権限をどのように用いるべきかを理解して、人々が従いたくなるように他人とうまく付き合わなければならないという。

ボールドニ氏はまた、リーダーにとって「威圧」が重要であることには同意するが、行き過ぎると周りの人に嫌われ反発を呼び、いじめとも受け止められかねないと警告。同氏は「高圧的な人には臆病な人が多い」とも付け加えた。

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