ギリシャで大規模デモ、新たな緊縮策反対で ゼネストも

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衝突して倒れ込むデモ参加者ら

衝突して倒れ込むデモ参加者ら

アテネ(CNN) ギリシャの首都アテネで26日、追加の緊縮策に反対する大規模なデモが行われ、警察とデモ隊の間で小ぜり合いが起きた。

参加者数は警察によると3万5000人に上った。主催者側は5万人以上としている。デモ隊の一部が国会議事堂近くで火炎瓶を投げるなどし、少なくとも20人が逮捕された。

また、2大労組の呼びかけで6月の新政権発足から初めて、24時間のゼネストも実施された。この影響で公共交通機関の多くがサービスを停止したほか、航空管制官も2時間の時限ストを行い、空の便にも乱れが出た。学校は休校となり、病院では必要最低限のスタッフが勤務した。

ギリシャは欧州連合(EU)などからの次回の財政支援を受ける条件として、新たに115億ユーロの歳出削減を求められている。

アテネ商工会議所のミハロス会頭は、効果の見えない緊縮策に国民は嫌気が差していると指摘。「この3年間にギリシャ国民は過大な犠牲を払ってきた。今必要なのは成長を促すことであり景気を刺激することだ」と緊縮策を批判した。

ギリシャでは多くの労働者の給与が削減され、年金や福祉給付も減額される一方で失業率が上昇。今年5月には25歳未満の若者の失業率は53.8%に達している。

8月、ギリシャのサマラス首相はドイツのメルケル首相と会談、歳出削減の期限延長を求めている。

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