ロシア、ウクライナが撃墜と非難 輸送機墜落で

輸送機墜落の様子を捉えたとみられる動画の静止画像/Social Media/AP

2024.01.25 Thu posted at 07:40 JST

(CNN) 捕虜のウクライナ兵らを乗せてロシア西部ベルゴロド州へ向かっていたロシア軍機が墜落した事故で、ロシア国防省は24日、ウクライナが防空ミサイルで同機を撃墜したと非難した。ウクライナ側はこれまでのところ、墜落への関与について言及していない。

ロシアは同日、捕虜交換のためウクライナ兵65人を含む74人を乗せてベルゴロド州へ向かっていた大型輸送機「IL(イリューシン)76」が同州で墜落したと発表した。

ロシア国防省は「午前11時15分にウクライナはテロ行為を行った。捕虜交換のためにウクライナ兵を乗せてチカロフスキーとベルゴロドの飛行場を結ぶルートに沿って飛行していたロシア軍の輸送機が撃墜された」との声明を出した。

ウクライナ空軍がハルキウ州リプツィ地域から防空ミサイルで輸送機を破壊したとも主張。また、「ロシア宇宙軍のレーダー装置がウクライナのミサイル2発の発射を観測した」と指摘した。

CNNはロシアの主張を独自に検証することはできない。

一方、ウクライナ軍参謀本部は声明を出したものの、ロシア側の主張には触れずに、ベルゴロド州に近づくロシア軍機は正当な標的とみなしている、などと述べるにとどまった。

慎重な言葉遣いの声明では、ウクライナ北東部ハルキウ市への最近の攻撃は、ロシア軍輸送機が国境近くまで武器を運搬しているためだとしている。同市はロシア国境からわずか30キロメートルの距離にある。

声明では「記録された砲撃の激しさは、最近ベルゴロド飛行場に向かう軍輸送機の増加に直接関係している」と指摘。その上で、テロリストの脅威をなくすために、武器輸送手段を破壊し、空域を制圧するための手段を今後も講じるとしている。

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