イスラエル軍兵士、１日で２４人死亡　ガザ地上侵攻後で最多

エルサレム（ＣＮＮ） イスラエル軍は２２日、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘で兵士２４人が死亡したと明らかにした。イスラム組織ハマスとの戦闘が始まって以降、ガザ地区で地上侵攻を行っているイスラエル軍にとって１日あたりの死者数では最多となった。

イスラエル軍のハガリ報道官によれば、死者２４人のうち２１人はガザ中部での攻撃により死亡した。テロ組織の部隊がイスラエル軍に奇襲を仕掛け、ミサイルやロケット弾を撃ち込んだという。

ハガリ氏はこの襲撃について、昨年１０月２７日に地上侵攻が始まって以降、一つの事案としてはイスラエル軍にとって最も多くの死者が出たものだと述べた。これとは別にガザ南部でイスラエル軍の兵士３人が死亡した。

ハガリ氏によれば、ガザ中部の襲撃では、イスラエル軍の兵士がテロ組織のインフラや建物を破壊するために爆発物を設置していた。ロケット弾が建物のひとつに当たり、爆発が発生して、今回の犠牲につながった。別のロケット弾が戦車に当たり、兵士２人が死亡した。

イスラエルの戦車＝１９日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区の境界付近/Jack Guez/AFP/Getty Images/File

ハマスの管理下にあるガザの保健省は２２日、昨年１０月７日以降にイスラエル軍の攻撃によってガザで死亡したパレスチナ人は２万５２９５人に達したと明らかにした。少なくとも６万３０００人の負傷者が記録されているという。

イスラエルのネタニヤフ首相に対しては多方面から政治的な圧力が強まっている。ネタニヤフ氏は今回の兵士の死亡について、「戦争が勃発して以来、最も困難な日のひとつ」と述べた。

今回のガザでの事案により、イスラエル軍が地上侵攻を開始して以降に死亡した兵士の数は２１９人となった。