定時運航率ランキング、ブラジルの航空会社が首位 空港は羽田が1位

世界の定時運航率ランキングはアズール・ブラジル航空が1位となった/Horacio Villalobos/Corbis/Getty Images

2023.01.06 Fri posted at 17:48 JST

(CNN) 年明けから停電に見舞われて数万人が足止めされたフィリピンの空港。米フロリダ州やコロラド州で相次いだ便の遅れや欠航。年末のホリデーシーズンを直撃した米サウスウエスト航空の大量欠航――。2023年の航空業界は、航空会社が時刻通りに便を運航できただけでもニュースになる。

その筆頭が、南米のアズール・ブラジル航空だった。同航空は、調査会社シリウムがこのほどまとめた世界の航空会社の定時運航率ランキング2022年版でトップに立った。

アズール・ブラジル航空は2022年の1年間で約28万便を運航。うち88.93%が、定刻の15分以内にゲートに到着した。

南米ではチリのラタム航空(定時運航率86.31%、運航本数45万便超)が4位に、コロンビアのアビアンカ航空(定時運航率83.48%、運航本数約14万5000便)が6位に入った。

米国勢はデルタ航空が定時運航の実績に加えて便の混乱による乗客への影響を抑えた実績などが評価され、プラチナ賞を受賞。100万を超す運航便の83.63%が時刻通りに運航され、ランキングは5位だった。

ユナイテッド航空(80.46%)は8位、アメリカン航空(78.29%)は10位。サウスウエスト航空は74.06%と大きく後れを取っている。

一方、世界の空港の定時運航ランキングは、米国の6空港がトップ10にランク入りした。1位のソルトレークシティー国際空港は、シリウムによると、22万6545便のうち83.87%が定刻の15分以内に出発した。

アジア太平洋諸国は新型コロナウイルスによる渡航規制の解除が比較的遅かった。10月に外国からの入国者受け入れを再開した日本は、定時運航率ランキングで全日空(88.61%)が2位、日本航空(88.00%)が3位に入った。

日本航空は3位にランクインした

格安航空会社ランキングではスターフライヤー(定時運航率95.23%、運航本数約2万2000便)が、空港ランキングでは羽田空港(出発便の定時運航率90.33%、運航本数37万便以上)がそれぞれトップだった。

欧州の航空会社や空港はいずれも、世界ランキングのトップ10には入らなかった。英国の航空会社や空港は、欧州地域のランキングでさえ入賞を逃した。

航空会社の定時運航率世界ランキングは以下の通り。

1.アズール・ブラジル航空

2.全日空

3.日本航空

4.ラタム航空

5.デルタ航空

6.アビアンカ航空

7.エミレーツ航空

8.ユナイテッド航空

9.カタール航空

10.アメリカン航空

空港の定時運航率世界ランキングは以下の通り。

1.羽田空港

2.インド・ケンペゴウダ国際空港

3.米ソルトレークシティー国際空港

4.米デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港

5.米フィラデルフィア国際空港

6.米ミネアポリス・セントポール国際空港

7.インド・インディラ・ガンジー国際空港

8.米シアトル・タコマ国際空港

9.コロンビア・エルドラド国際空港

10.米シャーロット・ダグラス国際空港

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。