台湾への全面侵攻能力、中国が25年までに持つ可能性 台湾国防部長が言及

台湾の邱国正国防部長/Sam Yeh/AFP/Getty Images

2021.10.07 Thu posted at 08:15 JST

(CNN) 台湾の邱国正国防部長(国防相)は6日、中国が2025年までに台湾に「全面的な」侵攻を仕掛ける能力を有しうるとの見解を示した。最近、台湾の防空識別圏(ADIZ)には記録的な中国軍機が飛来している。

邱氏は記者団に対し「台湾に攻撃を仕掛ける点では、中国には既にその能力がある。ただ、代償を払う必要がある」と述べた上で、25年までにはその代償が小さくなり、中国は全面的な侵攻を仕掛けることができるようになるだろうとの予測を示した。

今月1日以降、中国は戦闘機や核搭載可能な爆撃機を含む150機の軍用機を台湾のADIZに飛ばしている。

台湾中央通信(CNA)によると、邱氏は同日の議会での会合で、台湾海峡間の軍事的緊張は過去40年以上で「最も深刻」だと説明。中国の台湾海峡をめぐる対介入、封鎖能力は25年までに成熟するとの報告書を提出した。

議会はミサイルや軍艦を含む台湾製武器への86億ドル(約9600億円)相当の防衛予算を検討している。

邱氏は会合後に記者団に、台湾側は中国軍機の飛来に対して、攻撃を挑発するような動きを一切していないと言及。「軍事的な備えを進める。我々の軍隊は戦う必要があれば前線に立つという姿勢で臨んでいる」と語った。

中国のJ16戦闘機

台湾と中国は70年以上前の内戦終結以降、別々に統治されてきた。中国共産党は2400万人が住む民主制の根付く島を一度も統治したことはないが、台湾を不可分の領土と位置付けている。

中国は台湾奪取のための軍事力行使を排除しておらず、海峡間の緊張激化は台湾と米国の結託が原因だと主張している。

中国外務省の華春瑩報道官は4日、「米国は台湾に武器を売り、台湾との公的・軍事的関係を強化し、台湾に米軍機を着陸させ、台湾海峡に米軍艦を頻繁に航行させるという悪い動きをしている」と述べた。

中国外務省は6日、同国の外交高官の楊潔チー(ヤンチエチー)氏と米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)がスイス・チューリヒで会談し、米中関係などについて意見を交わすと公表した。

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