EU、日本などから観光客受け入れ再開 米大都市も制限緩和

新型コロナウイルス対策の解除を祝って打ち上げられた花火=米ニューヨーク市/Roy Rochlin/Getty Images

2021.06.21 Mon posted at 18:40 JST

(CNN) 欧州連合(EU)はこのほど、日本や米国など14カ国からの不要不急の渡航に対する制限解除を勧告した。これで対象国から欧州への観光旅行が大幅に容易になる。

対象となるのは日本や米国のほか、アルバニア、オーストラリア、イスラエル、レバノン、ニュージーランド、北マケドニア、ルワンダ、セルビア、シンガポール、韓国、タイ、中国の各国。

一方、状況が悪化している英国からの渡航制限解除は見送られた。英国はインド型の変異株(デルタ株)の症例数が増えたことを受け、6月21日に予定していた新型コロナ規制の全面解除が7月19日に延期された。

米国では6月15日、ニューヨーク州(ニューヨーク市を含む)で新型コロナ関連規制がほぼ全面的に解除され、同じ日にカリフォルニア州の経済活動も再開された。大規模な火災のために13年間閉鎖されていた同州ビッグサーの人気ハイキングコース、ファイファーフォールズ・トレイルも再開されている。

同州サンフランシスコでは8月から、パンデミックが始まって以来初めてケーブルカーの運行が再開される。運賃は無料になる。

一方、カナダと米国の国境は2020年3月から続く封鎖が継続される。カナダは18日、不要不急の場合を除く外国からの入国規制を7月21日まで延長した。

中東やアフリカ、アジアではモロッコが6月15日に海外からの旅行者の受け入れを再開したほか、アルジェリアも空の便の運航を再開している。アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビは、外国からの旅行者に対して義務付けていた隔離措置を7月1日で中止する。タイのプーケット島も7月1日から受け入れを再開する。

エッフェル塔を眺めるサイクリスト=6月9日、フランス・パリ

モーリシャスは7月15日から、外国からの旅行者を受け入れる。

シンガポールのジュエル・チャンギ空港はこのほど、1カ月ぶりに営業を再開した。

インドは依然としてパンデミックの新たな波が猛威を振るう状況だが、症例数は減り始め、タージマハルなどの観光地は再開されている。

米カリフォルニア州のディズニーランドは2020年3月以来初めて、州外からの入場者受け入れを再開した。それまでの6週間は、カリフォルニア州の住民に限って受け入れていた。

フランスのディズニーランド・パリもこのほど営業を再開した。

クルーズ船運航大手のロイヤル・カリビアンは今月、クルーズ船6隻が7月から米フロリダ州とテキサス州の港を出航すると発表した。ただ、就航予定だったオデッセー・オブ・ザ・シーについては、ワクチン接種を受けた乗員8人が検査で陽性となったことを受け、出発を延期した。

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