ワクチン接種完了後も5800人が感染 米CDC発表

全米のワクチン接種者のうち約5800人が新型コロナに感染したとCDCが発表した/Jens Schlueter/Getty Images

2021.04.15 Thu posted at 15:08 JST

(CNN) 米国で新型コロナウイルスに対するワクチンの接種を完了した人のうち約5800人が新型コロナに感染したことがわかった。米疾病対策センター(CDC)がCNNに明らかにした。

一部では重症者も出ているほか、74人が死亡した。396人は接種後に入院が必要となった。

今回の数字はワクチンが現実世界でどのように有効なのかを示すCDCからの初のデータとなる。また、ワクチンが重い疾患や死を完全には予防できないことも示している。

CDCはCNNに対し、今までのところ、人口構成やワクチンの特性で予期せぬパターンは見つかっていないと述べた。

CDCのデータをCNNが分析したところによれば、これまでのところ米国人の約7700万人がワクチン接種を終えている。死者などに関する事例の報告は、ワクチン接種の日々の報告と時間差があるため直近の事例が反映されていない可能性がある。

ワクチン接種を完了しても新型コロナウイルスに感染するというのは予期されていなかったわけではない。ワクチンは感染予防に100%の有効性があるわけではなく、数千万人がワクチン接種をすれば、こうした事例はさらに報告されるだろう。

ワクチン接種後の感染者は60歳以上が40%あまりを占めるという

ファイザーとビオンテックのワクチンは治験での有効性は95%だった。今月上旬に発表された米国での実際のデータでは6カ月にわたって91%超の有効性が示された。

モデルナのワクチンは治験での有効性は94%で、実際のデータでは90%の有効性が示された。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンは世界全体で行った治験での有効性は66%で、米国での有効性は72%だった。

CDCはどういった人物がワクチン接種後でも感染しやすいのか手がかりを見つけようとしている。すべての年齢層で感染が報告されているが、60歳以上が40%あまりを占める。65%が女性で、29%が無症状だったという。

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