ルクセンブルク、公共交通を全て無料へ 渋滞・環境対策

ルクセンブルクが公共交通機関の無料化を打ち出した/AFP Contributor/AFP/AFP/Getty Images

2019.01.16 Wed posted at 10:46 JST

(CNN) ルクセンブルクは、来年3月以降、国内の電車やバスなど公共交通機関を全て無料にする方針を明らかにした。渋滞緩和と環境対策が目的だという。

同国は面積2586平方キロと、米ロードアイランド州ほどの大きさで、人口は60万2000人。1人当たりの国内総生産(GDP)は欧州連合(EU)のトップに立つ。

首都ルクセンブルク市からベルギー、フランス、ドイツとの各国境までは車で30分。住居費が高いため、18万人以上がこれら隣国から毎日通勤している。

政府の持続的成長・社会基盤省がまとめた報告書によると、主な通勤手段は車で、国民1人当たりの渋滞損失時間は年間33時間に達していた。

公共交通機関無料化の費用は政府が負担する。専門家によれば、政府が車離れを促すことで、車に依存してきた文化は大きく転換することが期待される。

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