ロシア介入疑惑捜査、トランプ大統領よりマラー検察官を支持

ロシア介入疑惑をめぐる捜査では、マラー特別検査官(左)を支持する声がトランプ氏を支持する声を上回った/Getty Images

2018.09.16 Sun posted at 17:20 JST

(CNN) 2016年の米大統領選選挙におけるロシア疑惑の捜査に当たるマラー特別検査官の仕事ぶりを支持する米国民は50%で、同疑惑へのトランプ大統領の対応を評価する30%を大きく引き離していることが最新世論調査結果で16日までにわかった。

調査は、CNNの委託を受けた米世論調査企業「SSRS」が実施。マラー氏の支持率はCNNの類似調査では過去最高で、今年8月の調査より3ポイント上昇した。一方、トランプ氏への評価は4ポイント下落した。

世論調査結果によると、トランプ氏は弾劾(だんがい)され大統領職から解任されるべきとしたのは47%。トランプ氏が大統領選前に不倫したとされる元ポルノ女優に前顧問弁護士を通じて口止め料支払いを直接指示したと考える回答者では、69%が弾劾を支持していた。

弾劾を求める比率は42%を記録していた今年6月の調査以降、増えている。6月調査で38%が賛成していた無党派層が48%に増加したのが目立つ。

前顧問弁護士が2016年10月にトランプ氏の直接の指示によって元ポルノ女優へ支払ったとされる13万ドルの口止め料については、73%が大統領は承知していたと回答。この比率は今年5月の67%より増えていた。

約3分の2は司法取引に応じた前顧問弁護士が法廷で主張したようにトランプ氏が支払いを命じたと判断していた。

一方、米連邦下院が弾劾の是非を質す聴聞会を開くための十分な理由がないとしたのは53%。弾劾すべきとした回答者でも20%は十分な大義がないとの判断を示していた。

ロシア疑惑を深刻な問題と受け止めたのは61%。トランプ氏を失墜させるための取り組みとの見方をしているのは33%。72%が大統領はマラー検察官が求めるなら宣誓した上で証言すべきとした。

トランプ氏は証言に応じるべきでないとした回答者の23%のうち、約半数は受諾の義務がないとし、3分の1は証言は偽証へ導くわなと判断していた。

今回調査は9月6~同9日に無作為に抽出した米国の成人1003人を対象に固定電話もしくは携帯電話で直接尋ねた。

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