ガザの4歳女児が餓死、イスラエルの阻止で食料欠乏 住民の飢餓極限状態に
ラザンちゃんが死亡したアクサ病院のハリル・ダクラン医師は20日、「ガザの飢餓は最悪の局面を迎え、前代未聞の国際社会の沈黙の中で壊滅的なレベルに達している」と訴えた。
今死にかけている乳幼児たちは、幼少期を2度奪われたとダクラン医師は言う。「1度は爆撃と殺害によって、そして今度はミルクとパンを奪われて」
保健省は19日、「年齢を問わず前例のない数の市民が飢えに苦しみ、重度の疲労・疲弊状態で救急病棟に搬送されている」「飢えのために衰弱しきった数百人が差し迫った死の危険に瀕している。彼らの体はもうこれ以上耐えられない」と述べた。
ガザで活動しているNGOは20日、「私たちの顔は変わり、体はやせ衰えた。極度の衰弱のためにもう、お互いを認識できなくなった。まるでだんだん消えて死んでいくかのように」という現地スタッフの言葉を伝えた。
南部ハンユニスにある野戦病院のスハイブ・ハムス院長は、病院に搬送されてくる患者の状態について「薬以前にとにかく食べ物が必要だ。体はもうこれ以上耐えられない状態にあり、全員が死の危険に瀕している」と語った。
「今日は『ワールド・セントラル・キッチン』から医療スタッフへの食事の提供が止まった。これまではコメだけが届いていた。医師たちは自宅でも病院でも食べ物がない状態で24時間働いている。人々が餓死している」
ワールド・セントラル・キッチンは、ガザで温かい食事を提供するために必要な材料を使い果たしたことを確認した。