WHO「ガザ戦闘一時休止にイスラエル同意」 ポリオ予防接種で

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ガザ保健省の倉庫でユニセフから届いたポリオワクチンを積み下ろす作業員/Eyad Baba/AFP/Getty Images via CNN Newsource

ガザ保健省の倉庫でユニセフから届いたポリオワクチンを積み下ろす作業員/Eyad Baba/AFP/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) 世界保健機関(WHO)のパレスチナ担当者は29日、パレスチナ自治区ガザ地区の子どもにポリオワクチンを接種する間、イスラエルが戦闘を一時休止することに同意したと明らかにした。接種は9月1日から始まる見込み。

パレスチナ自治区のWHO事務所代表を務めるリチャード・ピーパーコーン氏によると、戦闘の一時休止は来月1日から3段階に分けて実施される。まずガザ中部で3日間にわたって一時休止し、その後南部、北部の順で実施されるという。

ハマス政治局のバセム・ナイム氏は戦闘の一時休止を歓迎し、「ワクチン接種が行えるよう、国際機関に協力する用意がある」と述べた。

戦争前のガザではポリオの予防接種はほぼ行き渡っていたが、今では80%程度にまで落ち込んでおり、今月25年ぶりにポリオ感染が発生した。先進国のほとんどでポリオは根絶されている。

ピーパーコーン氏によると、10歳未満の子ども64万人にワクチンを2回接種する計画で、126万回分のワクチンがすでにガザに搬入されたという。

今回のワクチン接種はパレスチナ保健省や国連児童基金(ユニセフ)、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)などの協力を得て実施する。

各機関は数週間にわたって、ワクチンの接種、ひいては感染の拡大を食い止めるためには戦闘の休止が必要だと呼びかけていた。

WHOによると、ポリオは5歳未満の子どもが最もかかりやすく、感染すれば生涯まひが残ったり、死に至ることもある。感染力が強く、治療法はないため、ワクチンでの予防が最善策となる。

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