ハマスによる女性兵士拉致、阻止失敗の責任認める イスラエル軍

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(CNN) イスラエル軍は26日までに、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織「ハマス」がイスラエルへの大規模な越境攻撃の一環として同国軍のナハル・オズ基地を昨年10月7日に襲った際、女性兵士を守ることに失敗し、拉致を許したことの責任を認めた。

同基地への襲撃で、ハマス戦闘員に囲まれた女性兵士5人が手を背中で縛られ、壁を背にして拘束されている様子を収めた映像が最近公開された後の対応となっている。一部の兵士の顔面は血まみれになり、打撲傷を被った形跡もあった。

イスラエル軍のハガリ報道官は、これら人質になっている女性兵士の名前を一人ずつ口にし、「あなたやあなたの友人、多くの兵士、住人を守ることに我々は失敗した」と述べた。「あなたたちを母国へ取り戻す責任が我々にある」と続けた。

今回の映像は基地を襲ったハマス戦闘員が撮影したもので、人質の家族たちが公開した。人質解放の交渉が膠着(こうちゃく)状態にある中で、イスラエル政府に解放へ向けたより一層の努力を促すことを狙った行動だった。

イスラエル政府によると、ハマスによる同基地への奇襲では女性兵士の15人が死亡。7人が人質となっていた。このうちの1人が23日後にイスラエル軍によって救出されたが、別の1人が監禁されている際に死亡したことが判明。軍が遺体を確保し、埋葬のためイスラエルへ運ばれていた。

残る5人は7カ月以上経過した今なお捕らわれ続けている。

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