習氏、親友のプーチン氏を歓待 首脳会談で強い結束誇示
香港(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席とロシアのプーチン大統領は16日、北京で会談し、双方の戦略的なパートナーシップを一段と深めることを約束した。ロシア軍がウクライナの戦場で前進する中、中ロの連携加速が鮮明になった形だ。
プーチン氏の代表団にはロシアの国防と安全保障のトップも加わった。ずらりと並んだ中国軍兵士が見守る中、習氏は彼らを北京の人民大会堂に迎えた。プーチン氏は2日間の日程で中国に滞在する。
16日午後の式典で両首脳は共同声明に署名。両国の発展に「力強い勢いを注入する」と述べた。
プーチン氏との会談で、習氏は中ロ関係が「国際情勢の変化という試練に耐え」、「前向きな貢献によって世界の戦略的安定を維持してきた」との認識を示した。中国外務省が公開した会談内容から明らかになった。
プーチン氏は会談の中で、両国の「実際的な協力」を称賛。過去最大規模となった昨年の両国の通商に触れる一方、エネルギーや産業、農業分野での協力を強化する重要性を強調した。ロシア国営タス通信が伝えた。
2022年のウクライナ侵攻以降、ロシア経済は対中依存の傾向が高まっている。
プーチン氏の訪中は、国際社会がウクライナでの戦争の行方に懸念を募らせる中で行われている。ロシアの経済や国防力は西側による制裁下でも打撃を受けていないように見えるが、米当局者らはこの状況について、中国による支援と関係があると主張している。中国はこうした見方を否定している。
プーチン氏は、16日夜に習氏との非公開の協議でウクライナでの戦争について話し合う意向を示している。協議には、新たに就任したベロウソフ国防相と、その前任者で現在は国家安全保障会議書記を務めるセルゲイ・ショイグ氏も加わるとみられる。