ジョンソン元英首相、ID忘れ投票所入れず 自ら法制化した義務

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投票時の身分証提示義務はジョンソン氏が政権を率いていた2022年に法制化していた/zz/KGC-254/STAR MAX/IPx/AP/File

投票時の身分証提示義務はジョンソン氏が政権を率いていた2022年に法制化していた/zz/KGC-254/STAR MAX/IPx/AP/File

(CNN) 英国で最近実施された地方選で投票所に向かったジョンソン元首相が、写真付きの身分証明書を忘れたため投票所の運営担当者から追い返される一幕があった。英国の通信社PAが報じた。

元首相はこの後、身分証明書を携帯して投票所に戻り、一票を投じたという。投票時に身分証を提示する義務は、ジョンソン氏が保守系政権を率いていた2022年に法制化していた。

同法が提案された際には強い批判も受けていた。英選挙委員会は23年、数十万人規模が選挙から締め出される可能性があると警告。特に失業者や少数派の民族への大きな影響に言及していた。

また、国会議員の超党派グループは今年3月の報告書で、現行の選挙制度で次期総選挙が実施された場合、数百万人規模の有権者が投票できなくなるだろうとも指摘した。

今月2日に実施された地方議会選や市長選では、退役軍人の身分証が受け入れられず、投票所に入れなかった男性もいた。「がっくりきた」と嘆いたが、マーサー退役軍人担当相が男性に謝罪。退役軍人の身分証の修正を約束した。

100以上の地方議会選ではスナク首相率いる保守党の敗北が濃厚となった。

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