ガザ北部に人道支援物資200トン到着、海上輸送で

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200トンの引導支援物資を積む荷船を引っ張る支援組織の船がガザ沿岸に近づく=15日/Abdel Kareem Hana/AP

200トンの引導支援物資を積む荷船を引っ張る支援組織の船がガザ沿岸に近づく=15日/Abdel Kareem Hana/AP

(CNN) 人道危機が深刻化するパレスチナ自治区ガザ地区に支援物資の初の海上輸送を進めていた国際NPO「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」は19日、ガザ北部に食料を届けたことを明らかにした。

WCKが声明で明らかにしたところによると、約200トンにのぼる物資が同日朝に届けられた。

ガザ北部では飢餓の懸念が高まっている。前日には国連世界食糧計画(WFP)がガザ北部に取り残された30万人が3月中旬から5月までに飢餓に陥る可能性があるとする報告書を発表した。

NGOは支援船からの200トンの物資がガザ北部に無事届いたと確認した=19日/Abdel Kareem Hana/AP
NGOは支援船からの200トンの物資がガザ北部に無事届いたと確認した=19日/Abdel Kareem Hana/AP

WCKは「陸、空、海の利用できるあらゆるルートを通じて直ちにガザに食料を搬入するため」の連合の結成で結束するよう、アラブ諸国に働きかけている。

声明によると、WCKは海上輸送第2弾の船を手配済み。240トンの物資を積載し、地中海の島国キプロスを出発する準備が整っているが、悪天候のために出港できずにいる。

第2弾の船には缶詰や簡易包装の大量の食料とともに、今後の支援物資の搬入作業に用いるフォークリフト2台とクレーン1基も積み込まれているという。

海上輸送の成功は歓迎すべきことだが、援助団体や国連は物資の海上輸送や空中投下は陸上輸送に比べるとはるかに効率が悪いと警告している。

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