イスラエル前国防相、訪米して高官級協議 国内で物議

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イスラエルのガンツ前国防相/Abir Sultan/AFP/Getty Images

イスラエルのガンツ前国防相/Abir Sultan/AFP/Getty Images

(CNN) イスラエルの戦時内閣のメンバーでネタニヤフ首相の政敵でもあるガンツ前国防相が3日間の日程で米首都ワシントンを訪問し、ハリス副大統領やブリンケン国務長官らと高官級協議を行っている。ガンツ氏の訪米をめぐってはイスラエル国内で物議を醸している。

ネタニヤフ氏に近いアムサレム地域協力相はX(旧ツイッター)への投稿で、ガンツ氏の訪米について、政府内の規則に完全に違反していると指摘。ガンツ氏が、イスラエル国防軍の勝利を阻止し、イスラエル国家を消滅させるパレスチナ国家の樹立へ向けたプロセスを主導する機会を作り出そうとしていると非難した。

イスラエルの地元メディアによれば、ネタニヤフ氏はガンツ氏の訪米計画について把握しておらず、在米大使館に対しては訪問の調整を行わないよう指示した。

ガンツ氏側の発表によれば、ガンツ氏は個人的にネタニヤフ氏に対して訪米の計画について伝えたという。

イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が始まって以降、ガンツ氏が率いる政党「国家団結」が世論調査で支持を伸ばす一方、ネタニヤフ氏が率いる「リクード」は支持を失っている。国家団結はハマスによる攻撃があった昨年10月は野党の立場だったが、その後、ガンツ氏は戦時内閣の一員となった。

ガンツ氏は3日にワシントンに到着した。

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