イスラエル国防相、戦争は「次の段階」に移行へ

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記者会見するイスラエルのガラント国防相=12月18日、テルアビブ/Violeta Santos Moura/Reuters/File

記者会見するイスラエルのガラント国防相=12月18日、テルアビブ/Violeta Santos Moura/Reuters/File

(CNN) イスラエルのガラント国防相は、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区での戦いをめぐり、「戦争の激しい作戦段階」から「さまざまな種類の特殊作戦」へと移行するとの見通しを示した。

ガラント氏は8日に公開された米紙ウォールストリート・ジャーナルとの取材で、「我々は、ガザ市を含む北部で次の段階に近づいている」と述べた。こうした地域では、少なくとも地上ではイスラエル軍がほぼ制圧を完了しているという。

何万人もの民間人がガザ南部に押し寄せるなか、ガラント氏は、イスラエル軍による軍事作戦は「膨大の人数の民間人を考慮する必要がある」と認め、戦術を調整する必要があると述べた。

「時間はかかるだろう。しかし、あきらめるつもりはない」(ガラント氏)

イスラム組織ハマスの支配下にある保健省は5日、イスラエル軍の攻撃によってガザで少なくとも2万2600人が死亡したと明らかにした。死者のうち70%が女性や子どもだという。

CNNは、ガザへのアクセスが制限されているほか、戦闘が行われているなかで正確な数字を確認することが困難なことから、こうした数字について独自に確認が取れていない。

ガラント氏はまた、レバノンに拠点を置くイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」について、ヒズボラとの戦争を望んでいるわけではないものの、必要であれば、イスラエルは、ガザでの軍事行動をベイルートに対して「コピーアンドペースト」することが可能だと述べた。

ガラント氏は、ヒズボラとの戦争に突入することが最優先事項ではないとした上で、「8万人が安全に故郷に戻れるようにする必要がある」と語った。

ガラント氏は、それが可能となる合意が得られない場合は、イスラエルは軍事行動も辞さないと述べ、「我々は犠牲をいとわない」と言い添えた。

ガラント氏は、イスラエルが「単一の敵ではなく枢軸と戦っている」と考えているとし、「イランはそれを利用するためにイスラエルの周囲で軍事力を増強している」と述べた。

ガラント氏は、イスラエルはイランが支援するイスラム組織ハマスの壊滅を決意しているが、ヒズボラなどイラン政府と同盟関係にある他の潜在的な敵対勢力を抑止するのに十分な力を持って行動することも決意していると語った。

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