ガザ北部、機能する病院はないとWHO発表 死者は2万人に

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イスラエル軍の爆撃で死亡した人の遺体を前に遺族が祈りをささげる=20日、ガザ南部ハンユニス/Mohammed Dahman/AP

イスラエル軍の爆撃で死亡した人の遺体を前に遺族が祈りをささげる=20日、ガザ南部ハンユニス/Mohammed Dahman/AP

世界保健機関(WHO)は21日、パレスチナ自治区ガザ地区北部の病院はもはや機能していないと警告した。

WHOのパレスチナ自治区代表のリチャード・ピーパーコーン氏は、ガザ北部ではアル・アハリ病院が唯一機能していたが、電力や医療物資、職員の不足により「最低限しか機能しなくなっている」と説明した。

ピーパーコーン氏によると、ガザ地区にある病院36カ所のうち、機能しているのは9カ所のみで、いずれもガザ南部に立地しているという。

また、ヨルダン川西岸地区ラマラのパレスチナ保健省は同日、イスラム組織ハマスがイスラエルに奇襲をかけた10月7日以降、イスラエル軍のガザ地区への攻撃による死亡者数は約2万人にのぼると発表した。5万5000人超が負傷し、その70%は子どもと女性という。

一方、ハマスは同日、イスラエル軍がガザでの軍事活動を停止するまで人質解放の交渉には一切応じないとの考えを表明した。

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