プーチン氏、民間人の犠牲「最小限に」 イスラエルとハマスの戦闘で
(CNN) ロシアのプーチン大統領は11日、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの間で戦闘が行われていることをめぐり、双方に対して民間人の犠牲を「最小に抑えるかゼロ」にするよう求めた。
プーチン氏はモスクワで開催された国際フォーラムで、長年にわたるイスラエルとパレスチナの紛争について言及し、「2国家解決」の欠如が現在の「暴力の爆発」につながっていると示唆し、イスラエルは建国されたものの、パレスチナが独立した主権国家になっていないと指摘した。
プーチン氏は暴力の拡大を懸念し、民間人の犠牲を最小限に抑えるよう促した。
プーチン氏は、イスラエルとパレスチナの敵意が非常に大きいことは理解しているとした上で、双方の敵意がどのような水準であろうとも、女性や子ども、高齢者ら民間人の犠牲を最小限に抑える、あるいはゼロにする努力が必要だと述べた。プーチン氏は「男同士で戦うと決めたのなら、男同士で戦わせればいい。子どもや女性には手は出すな」と語った。
プーチン氏の今回の発言は、自身がウクライナに対する無慈悲な戦争行為を継続する中で出た。プーチン氏には民間人を標的とした容疑がかけられており、国際刑事裁判所(ICC)が人道に対する罪などで調査を行っている。