ロシア軍艦、ウクライナ行きの貨物船に警告射撃と臨検

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黒海を航行するパラオ船籍の貨物船=13日/Yoruk Isik/Reuters

黒海を航行するパラオ船籍の貨物船=13日/Yoruk Isik/Reuters

(CNN) ロシア国防省は、黒海で13日、ロシア軍艦がウクライナへ向かう貨物船に警告射撃し、臨検を行ったと発表した。

ロシアは先月、ウクライナ産穀物の輸出合意から離脱し、ウクライナ行きの船はすべて武器運搬中とみなすことを宣言。ウクライナ側もロシアの港へ向かう船に対し、同様の警告を発していた。

ロシアの発表によると、13日に黒海西部からドナウ川を上ったウクライナ・イズマイールの港へ向かっていたパラオ船籍の貨物船に対し、積み荷の検査を求めたが停止しなかったため、自動小銃で警告射撃した。

さらに、パトロール船からロシア軍要員を乗せたヘリコプターが発進。無線での会話の後、貨物船が止まり、チームが乗り込んだという。

一方、海運交通の追跡サイトには、貨物船の目的地が河口のルーマニア・スリナ港だったと表示されている。

ウクライナは今のところ、目的地がウクライナの港だったかどうかについてコメントしていない。

ウクライナは先週、同国の港を出入りする船のために臨時の人道回廊を開設すると発表し、このルートを使う貨物船の登録受け付けを開始していた。

ウクライナ海軍の報道官は、回廊の開設によって世界的な食料危機の解決を図ると述べ、ロシアの侵攻以降に立ち往生している貨物船がついに帰還できると指摘。回廊を航行する際は海軍が全力で安全確保を支援すると表明した。ただし潜在的な危険は残り、航行の時期は不明のままだ。

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