ノルウェー、ロシア国境のトナカイ防護柵を改修へ 「越境阻止」

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(CNN) 北欧ノルウェーの極北部にある対ロシア国境沿いで「トナカイ」の越境を阻むフェンスの取り換え工事が近く始まる見通しとなった。

ノルウェーの農政当局の委託を受けた同国のフェンス施工業者が28日、声明で明らかにした。

このフェンスの長さは約196キロで、建設から70年が経過。トナカイだけでなく人間の越境侵犯を阻止する役目も担っていた。

一部区間での取り換え工事は今年7月中旬に着工の予定。

ノルウェーはロシアとの間で地上の国境線を抱える、北大西洋条約機構(NATO)加盟の数少ない国の一つ。

フェンス建設業者の責任者は「現在の地政学的な環境を踏まえれば工事は一層骨の折れるものとなる」との覚悟を表明。「工事を進める過程でロシア領内に立ち入ることはいかなる時でも防ぐことが非常に重要」と述べた。

「トナカイの群れがロシア領内に入るのを阻止するのも重要」とし、そういう事態が起きれば「トナカイの飼育業者らが試練に直面することになる」とつけ加えた。

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