ダム決壊時に爆発性の揺れ観測、ノルウェーの地震研究所

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ダム決壊によって浸水した家屋から避難する人々=6日、ウクライナ・ヘルソン州/Felipe Dana/AP

ダム決壊によって浸水した家屋から避難する人々=6日、ウクライナ・ヘルソン州/Felipe Dana/AP

(CNN) 北欧ノルウェーの地震観測研究所「NORSAR」は11日までに、ウクライナ南部ヘルソン州のカホウカ・ダムが決壊したとの最初の報道が流れた時間帯に、現場で爆発の発生を感知したことを報告した。

CNNの電話取材に応じた同研究所の最高責任者が明らかにした。この報道を受け、観測データを調べて、爆発なのか、ダムの構造の段階的な劣化が要因なのかの把握を試みたと説明。

結果的に、ダムやダム近くの場所で爆発が起きたことを示すデータを見つけたという。

ダム周辺の住民は、爆発は現地時間の今月6日午前2時18分から同20分ごろの間に発生したとSNS上に書き込んでいた。CNNが位置を確認した現場の動画には、既に損壊していた形跡があるダムで多分午前2時46分ごろに小規模な爆発が起きた様子が収められていた。

NORSARによると、午前2時54分ごろにマグニチュード(M)2に近い揺れを観測していた。同責任者は強すぎはしないが相当な規模の揺れとも評した。

ただ、同研究所が感知したこの事象がダムの決壊をもたらした主因なのかは不明としている。

NORSARは三角測量法を駆使して、発生した地震と関連データの収集施設の間の距離を測定している。

研究所が6日の午前2時54分ごろにとらえた爆発性を示す揺れには人工的な要因が絡むとも指摘。自然界で地震が発生する場合、「本番が来る前には通常、前段階での動きを伴う」と指摘。

その上で今回の爆発では、大地は静穏だったが、爆発が突然、非常に速く起き、次第に弱まる特徴があったと分析した。

ダム決壊をめぐっては、ウクライナ、ロシア双方が相手側の仕業だと非難している。

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