ザポリージャ原発、「当面の冷却水確保」 視察のIAEA事務局
(CNN) 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は15日、ウクライナ中南部のノバカホウカのダム決壊を受けて、同ダムから冷却水を取水しているザポリージャ原子力発電所を視察した。
ソーシャルメディアに投稿された声明で、グロッシ氏は同原発の安全を確保するためには冷却用の水をためている池の水位を同じレベルに保つことが重要だと指摘。「蒸発や多少の水漏れがあったとしても、水位は保たれなければならない。現在確保している水で原発の安全はしばらく保たれる」と説明した。
Today, I visited the #Zaporizhzhya nuclear power plant to assess the situation after the catastrophic Nova Kakhovka dam flooding. pic.twitter.com/TSO5ml0cJa
— Rafael MarianoGrossi (@rafaelmgrossi) June 15, 2023
さらに「安全機能が継続するよう、水の補充作業が行われる」と明らかにし、今後も状況を注視するとした。
同発電所はロシア軍が占拠しており、さほど離れていないところではウクライナ軍の攻撃が展開されている。
グロッシ氏が同原発を視察するのは昨年9月以来3回目。