南ア、制裁対象のロシア貨物船に武器積載か 米大使が指摘

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南アのサイモンズタウン海軍基地に停泊するロシアの貨物船「レディーR」/Esa Alexander/Reuters

南アのサイモンズタウン海軍基地に停泊するロシアの貨物船「レディーR」/Esa Alexander/Reuters

(CNN) 米国のブリゲティ駐南アフリカ大使は11日、米国の制裁を受けているロシアの貨物船が昨年、南アで武器と弾薬を積載したとして同国を批判した。地元メディアが報じた。

ブリゲティ氏は「我々が注目した点の一つは、昨年12月6〜8日にサイモンズタウン海軍基地に貨物船が停泊したことだ。我々はその貨物船がロシアに戻る前にそこで武器と弾薬を積載したと確信している」と地元メディアに述べた。

地元メディアによると、同氏は「ロシアの武装は極めて深刻で、この問題が解決されたとは考えていない。南アには非同盟主義を実践してほしい」と述べた。

昨年12月にケープタウンに近いサイモンズタウンにある海軍基地に謎の貨物船「レディーR」が停泊したことはさまざまな臆測を呼んだ。貨物船は通常、海軍基地ではなくケープタウンの民間の港湾に停泊する。

これを受けて南アの野党議員で影の内閣の国防相を務めるコーバス・マレー氏は、夜間に物資の積み下ろしがあったと声明で指摘し、政府に説明を要求した。

米財務省の外国資産管理局(OFAC)は昨年5月、武器を輸送しているとしてレディーRを他のロシア船籍の貨物船とともに制裁対象に加えた。

南アのラマポーザ大統領のオフィスは11日声明を出し、疑惑を裏付ける証拠は示されておらず、この問題に関して政府は独立した調査を行う計画だと述べた。

声明にはまた「南アの代表団と米当局者がこのほどレディーRの問題を協議し、今後調査が行われ、米情報機関が持っている証拠を提供することで合意した」とある。

ロシアのウクライナ侵攻に対する姿勢で南ア政府は厳しい批判を浴びてきた。同国は国連総会でロシアを非難する決議を毎回棄権している。

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