帰郷したワグネル戦闘員、殺人容疑で逮捕 戻って数日後

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ワグネルへの参加を呼び掛ける広告スクリーン/Evgenia Novozhenina/Reuters

ワグネルへの参加を呼び掛ける広告スクリーン/Evgenia Novozhenina/Reuters

(CNN) 殺人罪で服役中に出所を許されて民間軍事会社ワグネルに加わり、ウクライナでの戦闘に参加していた男が、故郷に戻って数日後、高齢女性を殺害した疑いで逮捕されたことが分かった。

イワン・ロソマキン容疑者は犯罪を繰り返した末、2020年に殺人罪で禁錮10年の判決を受けた。ワグネルで戦闘に従事する契約を結び、昨年釈放されたという。

ロソマキン容疑者がワグネルの一員としてウクライナに滞在した期間は不明だが、通常の契約期間は6カ月となる。その後、容疑者はロシア西部キーロフ州にある故郷に戻った。

現地の証言によると、帰郷したほぼ直後から問題が発生。容疑者は複数回にわたって脅迫を繰り返した。

先月27日には地域住民の集会が開かれ、その模様を地元のテレビ局が撮影していた。

住民の一人は、熊手やおの、刃物を手にしたロソマキン容疑者が皆殺しにしてやると脅す様子を見たと語った。

地元警察は集会で、ロソマキン容疑者が「トラブルメーカー」であることは知られており、対処中だと説明。しかし、対応は間に合わず、地元の高齢女性が殺害される結果になった。ロソマキン容疑者は殺人の疑いで逮捕されたが、正式訴追には至っていない。

ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は自らこの件に言及し、元戦闘員が絡む事案では必ず法執行機関に協力すると表明した。

プリゴジン氏は今年2月、受刑者の採用をやめる方針を明らかにしたが、刑務所での採用活動はロシア国防省のもとで続いているとみられる。CNNはこれまで、国防省に直接雇われているという複数の戦闘員から話を聴いた。

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