プーチン大統領が教書演説、欧米批判を繰り返す 新STARTの履行停止表明

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年次教書演説に臨んだプーチン大統領/Pavel Bednyakov/Sputnik/AP

年次教書演説に臨んだプーチン大統領/Pavel Bednyakov/Sputnik/AP

(CNN) ロシアのプーチン大統領は21日、連邦議会で内政、外交の基本方針を示す年次教書演説を行った。ウクライナへの軍事侵攻をめぐり、欧米諸国への批判を繰り返した。

プーチン氏は冒頭でウクライナ侵攻について、ほかに選択肢はなかったと改めて主張。欧米諸国がウクライナをロシア攻撃の拠点とする準備を進めていたため、先制攻撃の必要があったと述べた。

同氏は侵攻を開始した昨年2月24日の演説でも、同様の主張を展開していた。

この日の演説では、ロシア側は平和的解決に全力を尽くしたが、欧米はウクライナ東部の「テロ活動」に見て見ぬふりをしたと語った。

ウクライナが核兵器の供与を求めていたという根拠のない主張を繰り返し、自衛目的の先制攻撃だったと強調。「戦争を始めたのは欧米諸国だ。われわれはそれを止めるために武力を行使したし、これからも行使する」と述べた。

ロシアが欧米諸国に対話を呼び掛け、世界には「不可分の安全保障」が必要だと訴えてきたにもかかわらず、欧米側は「偽善的」で「理解不能」な返答と、北大西洋条約機構(NATO)の拡大で応じたと非難した。

「脅威は日々続いている」「欧米はウクライナ東部で流血の準備を進めている」と語り、「欧米の上層部はロシアを戦略的に打倒するという野心を隠そうとしない」と力説した。

特に米国は、ウクライナでの衝突を「反ロシア」プロジェクトのひとつととらえ、歴史的にロシアのものだった土地を奪い取ることを目的にしていると断じた。

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