シリア北西部で数十万世帯が家を失う 救助団体が支援訴え

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反体制派支配下の街で損傷した家々の前を歩く人々=9日、シリア・ジンディレス/Khalil Ashawi/Reuters

反体制派支配下の街で損傷した家々の前を歩く人々=9日、シリア・ジンディレス/Khalil Ashawi/Reuters

(CNN) トルコ南部で発生した大地震で甚大な被害を受けたシリア北西部では数十万世帯が家を失ったとして、ボランティア救助組織「シリア民間防衛隊」(通称ホワイトヘルメッツ)が助けを求めている。

ホワイトヘルメッツのボランティア、ムーサ・ジダンさんは9日、CNNとのインタビューで、北西部イドリブで数百世帯の家族が住まいを破壊され、車内や公園、路上で眠っていると語った。

家が残った住民も余震を恐れ、昼間のうちにしばらく帰宅して、夜は家を出ているという。

同氏によると、被災地では厳しい寒さの中、がれきの下敷きになった住民らの救出作業が続いている。同氏は「生存者の捜索と遺体の収容に助けがいる。家を失った人々に急いで避難所と食料、衣類、必需品を提供する必要がある」と訴えた。

当初はがれきを片付けるための重機もなく、現在は少数が稼働しているものの、被災地全体には行き渡っていないという。

同氏は特に、北西部のほとんどが反体制派の支配下にあり、もともと内戦による人道危機に陥っていたと指摘。ツイッターに投稿した動画の中で「われわれはまたしても、世界に見捨てられたと感じている」「だれも助けに来てくれない」と嘆いた。

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