ウクライナ各地にミサイル攻撃 アパートで死傷者数十人

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損傷した建物で捜索を行う救急隊=14日、ウクライナ・ドニプロ/Yevhen Titov/Reuters

損傷した建物で捜索を行う救急隊=14日、ウクライナ・ドニプロ/Yevhen Titov/Reuters

(CNN) ウクライナ各地で14日、ロシア軍によるミサイル攻撃が相次いだ。東部ドニプロペトロウシク州の州都ドニプロのアパートでは、数十人の死傷者が報告されている。

同州のレズニチェンコ知事はSNS「テレグラム」上で、アパートでの死者が12人に増えたと述べた。

現場では夜遅くまで、がれきの下敷きになった人々の救出作業が続いた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、毎晩恒例のビデオ演説を通し、ロシア軍のミサイルによる爆発でアパートの2~9階部分が破壊されたと発表。現場の作業は徹夜で続くとみられ、死者数は1時間ごとに増えていると述べた。負傷者には3歳の女児ら複数の子どもが含まれているという。

大統領府のティモシェンコ副長官はこれに先立つテレグラムへの投稿で、15歳の少女を含む少なくとも9人が死亡、子ども15人を含む64人が負傷し、37人が救出されたと報告していた。

ウクライナ空軍の発表によると、アパートに撃ち込まれたのは精度の低い旧式の巡航ミサイルKh―22だった。

この型は、昨年6月に中部クレメンチュクのショッピングセンターで少なくとも18人が死亡した攻撃に使われた。ロシア国防省は当時、現場から数百メートル離れた軍用車両の修理施設が標的だったと発表した。

ゼレンスキー氏は演説で、14日のミサイル攻撃で東部ハルキウ州と中北部キーウ(キエフ)州が特に厳しい状況に陥っていると述べた。エネルギー施設も攻撃を受け、復旧作業を急いでいるという。

同氏は一方で、ロシア軍からこの日に撃ち込まれたミサイル30発あまりのうち、20発以上をウクライナ軍が撃墜し、数百人の命を救ったと強調した。

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