NATOに対抗し150万人へ軍増強、軍管区も新設 ロシア

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ロシア国防省の拡大幹部会議に出席するプーチン大統領(中央)とショイグ国防相(左)/Reuters

ロシア国防省の拡大幹部会議に出席するプーチン大統領(中央)とショイグ国防相(左)/Reuters

(CNN) ロシアのショイグ国防相は24日までに、ロシア軍の兵員規模を現在の100万人から150万人へ大幅に増やす必要性を訴えた。

プーチン大統領と共に臨んだ国防省の拡大幹部会議で述べた。150万人の中には契約制の志願兵を69万5000人集めるとの目標数字も含まれた。ロシアは最近、ウクライナへ兵士15万人を追加派遣した。今秋に実施した部分的な動員令で確保した人数の半数の水準となっている。

ショイグ氏は空挺(くうてい)攻撃師団をさらに二つ発足させる計画も表明。首都モスクワと北西部レニングラード州に新たな軍管区を設ける考えも示した。

さらにロシアの核抑止力の向上や近代化にも言及。試験での成功を受け、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」の配備に必要な作業が始まったことも明らかにした。

プーチン氏は近い将来に実戦配備されるとも述べた。ショイグ国防相は、「ツィルコン」や「キンジャル」を含む新世代型の極超音速ミサイルの軍への引き渡しを加速させるとも説明した。

プーチン、ショイグ両氏は、ロシアの主要な敵は同国の弱体化や分裂さえ望んでいる拡張主義的な北大西洋条約機構(NATO)と明言した。

ショイグ国防相は、NATOはロシアの国境近くで軍事的な潜在能力の強化を求め、フィンランドやスウェーデンを通して同盟拡大を図っていると指摘。NATO加盟を求めるこの2国を見据え、ロシアは北西部に適切な規模の部隊を集める報復的な措置を講じることを迫られているとした。

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