イラン、デモ参加者の死刑を執行 政府系メディア報道

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
抗議活動が行われたテヘラン中心部の街=9月19日/AP

抗議活動が行われたテヘラン中心部の街=9月19日/AP

(CNN) イラン国営メディアは8日、反政府デモに参加して治安当局者に対する傷害罪に問われた男性が処刑されたと伝えた。イラン全土で9月から続く抗議デモに関連して死刑の執行が伝えられたのは初めて。

タスミン通信などイラン政府系メディアの報道によると、処刑された男性は9月23日、首都テヘランで行われた抗議デモで治安当局者を刃物で刺したとして、「神に戦争を仕掛けた」罪で有罪判決を言い渡された。

男性は10月23日に死刑を宣告され、8日午前、絞首刑が執行された。

人権団体のイラン・ヒューマン・ライツは、今回の死刑執行を強く非難するよう国際社会に求め、「そうでなければ、基本的人権のために抗議しているデモ参加者が、日常的に処刑される事態になる」と指摘。男性は適正な手続きを経ず、自分が選んだ弁護人との面会もできないまま、革命裁判所による「見せしめ裁判」で処刑されたと訴えた。

ドイツ、フランス、英国などは、イランによるデモ参加者の処刑を強く非難した。

イランの反政府デモは、ヒジャブを適切に着用していないという理由で道徳警察に拘束された22歳の女性の死をきっかけとして、全土に広がった。

人権団体のアムネスティ・インターナショナルによると、イラン当局は11月の時点で少なくとも21人に対し、抗議デモに関連して死刑を求刑している。

イラン・ヒューマン・ライツは7日、抗議デモに関連して9月以来、少なくとも458人が死亡したと伝えた。

「イラン」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]