ハロウィーン雑踏事故で元警察幹部2人を逮捕 韓国

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雑踏事故の現場にある献花近くで警戒に当たる警察官=11月29日、韓国・ソウル/Heo Ran/Reuters

雑踏事故の現場にある献花近くで警戒に当たる警察官=11月29日、韓国・ソウル/Heo Ran/Reuters

韓国・ソウル(CNN) 韓国・ソウルでハロウィーンを楽しむ若者らが犠牲になった雑踏事故で、当時の警察幹部2人が証拠隠滅の容疑で5日に逮捕された。当局が明らかにした。

逮捕されたのはソウル警察庁と龍山(ヨンサン)警察の元幹部。158人の死者を出した雑踏事故に関連して容疑者が逮捕されたのは初めて。

逮捕された2人は、ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)に人が密集することに伴う危険性を指摘した内部報告書を破棄するよう、部下に指示したとされる。

2人は雑踏事故への対応をめぐって11月に解任されていた。検察は10日以内に2人の起訴について判断する。

雑踏事故は10月29日に発生。犠牲者のほとんどは若者だった。梨泰院にはハロウィーンを楽しもうと何万人もの若者らが詰めかけ、狭い通りに押し込められる形で身動きできなくなった。目撃者は、警察官の姿はほとんど見えず、雑踏警備もなかったと証言している。

一方、裁判所は5日、当時の龍山警察署長など2人に対する逮捕状は退けた。2人は雑踏事故に関連した職務怠慢の疑いがかけられている。裁判所は、この2人が証拠を隠滅したり逃走したりする可能性は低いと判断した。捜査は現在も続いている。

事故を受けて設置された特別捜査本部は、ソウル市内の警察署などを捜索し、警察の内部報告書や緊急通報に関する記録を収集した。国民からは、地元警察や国家警察の責任を追及する声が強まっていた。

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