ロシア軍、ザポリージャ原発から撤退の可能性 原子力企業トップ

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ウクライナ中南部にあるザポリージャ原子力発電所/Alexander Ermochenko/Reuters

ウクライナ中南部にあるザポリージャ原子力発電所/Alexander Ermochenko/Reuters

(CNN) ウクライナの原子力企業エネルゴアトムのトップ、ペトロ・コティン氏は27日、同社が、ザポリージャ原子力発電所を占拠しているロシア軍が撤退する可能性があるという情報を受け取ったと明らかにした。

コティン氏によれば、ロシア軍による撤退準備の可能性がある兆候を目撃しているという。

コティン氏はウクライナメディアの取材に対し、ロシアのメディアで、ザポリージャ原発を放っておく、もしくは、国際原子力機関(IAEA)に管轄を引き渡すべきだとの多くの報道が出ていると指摘。コティン氏によれば、ロシア軍は荷物をまとめているほか、見つけたものを全て盗んでいるという。

IAEAはコティン氏の主張を裏付ける情報を発表していない。

コティン氏は、ロシア軍が原発から撤退するかどうかを明言するには時期尚早だと警告しつつも、ロシア軍が「準備」を進めていると述べた。

ザポリージャ原発は欧州最大規模の原子力発電所で、ロシアによるウクライナ侵攻前にはウクライナの電力の最大20%を供給していた。同原発は3月以降、ロシア軍の占領下にある。

ザポリージャ原発やその周辺では砲撃が続いており、原発への電力供給が停止することによる原発事故への懸念が高まっている。原発に対する砲撃は、ロシアとウクライナ双方が否定している。

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