ロシア、戦場で失敗してインフラ攻撃に転換 ポーランド首相

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(右から)ポーランドのマテウシュ・モラビエツキ首相、ハンガリーのカタリン・ノバク大統領、ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領=26日、ウクライナ首都キーウ/Genya Savilov/AFP/Getty Images

(右から)ポーランドのマテウシュ・モラビエツキ首相、ハンガリーのカタリン・ノバク大統領、ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領=26日、ウクライナ首都キーウ/Genya Savilov/AFP/Getty Images

(CNN) ポーランドのモラビエツキ首相は26日、ウクライナの首都キーウを訪れ、ロシアは「自らの軍事的な潜在能力を過大評価していた」とし、「戦場での勝利は得られないであろうことを既に知っている」との見解を示した。

キーウで開かれた国際食料安全保障サミットで述べた。首相は、そのためロシアはウクライナを破壊する別の方策に手をつけているとし、「戦う兵士を送り込むのではなく、ウクライナの民間人に死や飢餓、低体温症をもたらす手段を使っている」と主張。

「これら全面戦争の方法は長らくロシアの兵器だった」ともし、旧ソ連時代の1932~33年の冬季に数百万人規模の犠牲者が出た「ホロドモール」と呼ばれる大飢饉(ききん)に言及した。

ホロドモールは旧ソ連の最高指導者スターリンが人為的に引き起こしたとされ、ウクライナなどで農家から穀物の備蓄分を徴発していた。ホロドモールから90年が経過した26日には犠牲者を追悼する年次の行事が催された。

モラビエツキ首相はロシアは帝国の再建のために戦っているとし、この帝国は罪のない人々の骨と遺体の上に築かれることを知っているとも指摘。「まさに90年前のホロドモールの時期に相当する」と続けた。

国際社会は現在、ウクライナ戦争で高まった食料危機に直面。ウクライナではロシア軍による民間インフラへの攻撃が続き、多くの国民が暖房の供給源、飲料水や電力を奪われる苦境にある。

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