イラン、高度な攻撃ドローン「アラシュ2」の供与を計画 ウクライナ軍

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イランの場所が明かされていない地下に並ぶドローン。今年5月28日に画像を入手/Iranian Army/WANA/Reuters

イランの場所が明かされていない地下に並ぶドローン。今年5月28日に画像を入手/Iranian Army/WANA/Reuters

(CNN) ウクライナ軍の情報機関は1日、イランが200機を超える戦闘用ドローン(無人機)をロシアに供与する計画だとの見解を示した。この中には、イラン軍が世界最長クラスの航続距離を誇る攻撃ドローンとうたう「アラシュ2」も含まれる。

ウクライナ国防省情報総局によると、イランは今月上旬、「シャヘド136」や「マハジェル6」「アラシュ2」といった戦闘用ドローン200機あまりをロシアに送る計画。

同局のSNSテレグラムへの投稿によると、これらのドローンはカスピ海経由でロシア南部アストラハンの港湾に運ばれるとみられる。

現在は分解された状態で輸送されており、ロシア領内に入ったところで集められ、再塗装やロシアのマークの塗布が行われるという。

同局は輸送に関する情報をどのようにして入手したのか明らかにしなかった。CNNはこうした詳細について独自に検証できていない。

ただCNNは1日、イランの兵器プログラムを監視する欧米当局者の話として、イラン政府がドローンや弾道ミサイルのロシアへの大量輸送を準備していると報じていた。

ロシアが対ウクライナ戦争に「アラシュ2」を配備すれば、既にひっ迫しているウクライナの防空システムにさらなる負荷がかかる可能性がある。

ウクライナ空軍は9月13日以降に300機を超える攻撃ドローンを撃墜したものの、数十機が目標に到達し、重要なエネルギーインフラが破壊された。

イラン軍の将官は首都テヘランで9月下旬に行われた軍事イベントでイランテレビの取材に応じ、アラシュ2の航続距離は2000キロに上ると示唆していた。事実であれば世界最長クラスの航続距離を誇る攻撃ドローンとなるが、イラン軍の指導者はイラン製兵器の能力を誇張してきた過去がある。

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