ウクライナ南部ヘルソン州、住民の避難続く ロシア軍の防衛強化も

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ウクライナ軍とロシア軍の戦闘で破壊されたヘルソン州の村のホール/Carl Court/Getty Images

ウクライナ軍とロシア軍の戦闘で破壊されたヘルソン州の村のホール/Carl Court/Getty Images

(CNN) ウクライナ南部ヘルソン州の地方議会議員は31日、ロシアは同州から住民を避難させる一方、防衛の強化を行っていると明らかにした。

同議員によれば、ロシア軍は、ヘルソン市とヘルソン州西岸の住民を避難させ続けているほか、機材や救急車など見つけたあらゆる財産を略奪しているという。

ウクライナ軍はドニプロ川の西岸に沿って前進を続けている。

同議員によれば、ロシア軍は東岸のさらに南のドニプロ川が黒海に流れ込む付近で要塞(ようさい)を建造している。

ヘルソン州の親ロシア派勢力幹部は31日、住民の避難区域がドニプロ川から15キロの範囲にまで拡大されたと発表した。

同幹部によれば、ウクライナ政府による禁止された戦争手段の使用の可能性と、カホウカ水力発電所のダムに対する大規模なミサイル攻撃の準備に関する情報に関連し、ヘルソン州では洪水や民間インフラの大規模破壊、人道的大惨事の差し迫った危険があるという。

同幹部は、ヘルソン州は依然としてロシア軍の確実な保護下にあると主張し、避難区域拡大の決定によって、ウクライナ軍を撃退し、民間人を保護することを可能とする重層的な防御を構築するとした。

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