インドがパキスタンを攻撃 これまでに分かっていること
インドがパキスタンに空爆
(CNN) インドは7日、パキスタンに対する軍事作戦を開始し、パキスタンとパキスタンが実効支配するカシミール地方の「テロインフラ」を攻撃したと発表した。
カシミール地方の観光地で武装勢力の発砲により26人が殺害された事件を受け、インドとパキスタンの関係はここ数週間で悪化している。犠牲者の大半はインド人観光客だった。
これまでに分かっていることをまとめた。
標的:インドは合計9カ所を標的としたと発表。パキスタンは5カ所で攻撃を受けたとしている。このうち3カ所はパキスタンが実効支配するカシミール地方、2カ所はパキスタンのパンジャブ州にある。
死傷者:パキスタンによると、少なくとも3人が死亡した。
軍事作戦開始以降のインドの発言:インド軍は作戦開始後初めてとなる声明をX(旧ツイッター)に投稿。「正義は執行された」「インドに勝利を」と述べた。
パキスタンの反応:パキスタン軍はインド空軍機2機を撃墜したと主張している。CNNは、この主張を独自に検証できていない。パキスタンのシャリフ首相は、「インドによるこの戦争行為に対し、パキスタンには相応の対応を取る権利があり、相応の対応を行っている」と述べた。軍報道官は、「パキスタンは任意の時と場所において、これに対応する」としている。
火種:カシミール地方は世界で有数の危険な紛争地域。一部をインドとパキスタンが実効支配しているが、両国とも全域の領有権を主張している。核保有国である両国は、約80年前に英国から独立して以降、主にこの地域をめぐり3度の戦争を繰り広げてきた。カシミールは現在、実効支配線と呼ばれる事実上の境界線によって分断されている。