ロシアの「汚い爆弾」、使用への懸念強まる ウクライナ外相

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(CNN) ウクライナのクレバ外相は25日、ロシアが通常の爆弾を放射性物質で包んでいる、いわゆる「汚い爆弾」をウクライナ領内で爆発させる準備をしているとの懸念を強めていると明らかにした。

クレバ氏は「さらに懸念されるのは、ロシア当局がこの虚偽の話を執拗(しつよう)に追求していることだ。これは、ロシア自身が犯罪の準備をしており、偽情報を広めることで、その事実を隠蔽(いんぺい)しようとしているのではないかと憂慮させる」と述べた。

その上で「ウクライナには『汚い爆弾』を開発する計画はない。この話は純粋にロシアのうそであり、だまされてはいけない」と訴えた。

国際原子力機関(IAEA)はウクライナの要請を受け、ロシアが証拠なしに「汚い爆弾」の製造に使われたと主張している2つの施設を査察するため、調査団を派遣する予定だ。

クレバ氏は「隠すことは何もない」と述べた。

クレバ氏は「ゼレンスキー大統領が語ったように、ロシアから聞こえてくる核兵器に関する危険なレトリックや絶え間ない核の脅迫は容認できない。それらには即座に、そして断固として対応しなければならない」と付け加えた。

ウクライナは1994年に旧ソ連から受け継いだ核兵器を正式に放棄しており、クレバ氏によると今後保有する計画はない。

クレバ氏は「ウクライナは核兵器不拡散条約の熱心かつ責任ある批准国だ。『汚い爆弾』を開発したことはなく、開発する計画もない」と述べた。

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