英作家ラシュディ氏、8月の襲撃で片目失明 手も不自由に

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8月に刃物で襲撃された英作家サルマン・ラシュディ氏/David Levenson/Getty Images

8月に刃物で襲撃された英作家サルマン・ラシュディ氏/David Levenson/Getty Images

(CNN) 今年8月に刃物で襲撃された英作家サルマン・ラシュディ氏(75)について、スペイン紙パイスは代理人の話として、片目を失明し、片手が不自由になっていると伝えた。

ラシュディ氏は8月12日、米ニューヨーク州で講演中に襲撃されて刃物で何度も刺され、緊急手術を受けていた。

その場で取り押さえられ、警察に引き渡されたハディ・マタール被告(24)は殺人未遂や暴行の罪で訴追され、無罪を主張している。

ラシュディ氏の代理人はパイス紙の取材に対し、「(同氏の傷は)深かったが、片目の視力も失った。首は3カ所に重傷を負った。腕の神経が切断されたために片手は利かなくなった。ほかにも胸と胴体に15カ所ほど傷がある。残忍な襲撃だった」と話している。ラシュディ氏がまだ入院しているのかどうかは明らかにしなかったが、最も大切なのは同氏の命が助かったことだと語った。

代理人はさらに、ラシュディ氏は長年の間、どこからともなく現れる相手に襲撃される危険に直面してきたと指摘。そうした襲撃は「まったく予期できず、不合理なので、身を守ることができない。ジョン・レノンの殺害のようだ」と語った。

パイス紙はこの取材について、ドイツ・フランクフルトのブックフェア開催中の19日夕、ホテルの1室で行ったとしている。

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