台湾、中国の航空機と艦船を「多数」確認 攻撃の模擬演習か

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台湾海峡周辺での大規模軍事演習に向かう中国軍のヘリコプター/Hector Retamal/AFP/Getty Images

台湾海峡周辺での大規模軍事演習に向かう中国軍のヘリコプター/Hector Retamal/AFP/Getty Images

香港(CNN) 台湾国防部(国防省)は6日、台湾海峡周辺で軍事演習に参加している中国の航空機や艦船を「多数」確認したと明らかにした。台湾本島に対する攻撃の模擬演習である可能性がある。

台湾国防部によると、航空機や艦船の一部は台湾本島と中国本土の間にある中間線を越えた。

これに対し、台湾軍は警告を発して戦闘空中哨戒を行うとともに、地上配備型のミサイルシステムを作動させたという。

中国はこれまでのところ6日の演習の目的について声明を発表していない。

ペロシ米下院議長の台湾訪問を受け、中国は4日から台湾周辺で軍事演習を行っている。

ペロシ氏は2日夜、訪台への中国の激しい反対を無視して台北に到着。これはアジア歴訪の一環で、5日には最後の訪問先となる日本を訪れて歴訪を締めくくった。

だが、ペロシ氏訪台の影響の全容は今になりようやく明らかになりつつある。中国は各種の問題に関する米国との協力を停止し、既にきしんでいた米中関係をさらに悪化させた。さらに、中国は台湾周辺の空域や海域で演習を強化している。

台湾国防部によると、5日には中国の軍用機68機が台湾海峡で確認された。このうち49機が台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入し、過去最多となった昨年の一日56機という数字に迫った。

4日には弾道ミサイル11発を発射し、そのうちの一部が台湾上空を飛行して日本の排他的経済水域(EEZ)に着水。日本政府が中国政府に正式に抗議する事態となった。中国のミサイルが台湾上空を通過するのは初めてだった。

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