ウクライナ南部ミコライウに激しい砲撃 プーチン氏は「海軍の日」式典で演説

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「海軍の日」の式典で演説するロシアのプーチン大統領/Olga Maltseva/AFP/Getty Images

「海軍の日」の式典で演説するロシアのプーチン大統領/Olga Maltseva/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナ南部ミコライウで7月31日早朝、ロシア軍による大規模な砲撃があり、少なくとも1人が死亡した。ロシアのプーチン大統領は同日、「海軍の日」の式典で演説し、「あらゆる手段で」国土を防衛するとの決意を改めて表明した。

ミコライウのセンケビッチ市長は声明で、建物の窓やバルコニーがクラスター爆弾で破壊されていると報告。「これまでで最も激しい攻撃だろう」と述べた。

現地のCNN取材班も攻撃による爆発音や火災を伝えた。CNNがインタビューした住民らも、この日の砲撃はロシアの侵攻が始まってから最大の規模だと話した。

一方、プーチン氏は同日、ロシア北西部サンクトペテルブルクで演説した。ウクライナ侵攻には言及しなかったが、ロシアの現状には「断固とした行動」が求められていると述べ、防衛の要は海軍の力だと強調。国家の主権と自由を侵害しようとする者に、海軍は「稲妻の速さ」で対抗することができると語った。

また、5月に実験成功を発表した極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」について、今後数カ月のうちに納入が始まると述べた。

ウクライナ東部ドネツク州では複数の村落がロシア軍のロケット砲による攻撃を受け、州当局によると少なくとも3人が死亡、8人が負傷した。民家11棟と高層ビル、警察署、市場、食堂が損壊したという。

同州オレニウカでは29日、数カ月前に南東部マリウポリの製鉄所で投降したウクライナ兵らを収容する刑務所が攻撃を受け、少なくとも40人が死亡した。

ウクライナのゼレンスキー大統領はこの攻撃を、ロシア側による「意図的な戦争犯罪」と非難。英国のシモンズ駐ウクライナ大使は30日のツイートで「最悪の人権侵害」と断じ、調査を求めた。

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